2008/10/05

日本のブログ事情#3 はてなの脅威

 ブログのアクセスを稼ぐのに一番手っ取り早いのは、ボラティリティの高いBSP(ブログ・サービス・プロバイダ)を選ぶ事である。
 即ち人が沢山居てコミュニケーションが活発な所で記事を書くという事だ。

 具体的に挙げればlivedoor(ライブドア)Ameba(アメーバ)Hatena(はてな)といった所。

 livedoor Blog(ライブドアブログ)はホリエモン(堀江貴文)全盛期にユーザ数を伸ばし、日本のブログ普及の原動力となった。
 彼の功績があるとするなら此れだろう、旗振り役の本人のみならず多くのタレントにブログを書かせ集客する手法も見事に功を奏した。
 そして今其の手法に最も積極的なのがアメブロ(アメーバブログ)である。
 だが今一番注目すべきは、はてなであろう。
 はてなの凄さは先ず経営者とIT関係者のαブロガーと横の繋がり、顔の広さである。
 そして其れ等を繋げ参照させ易い様に、はてなブックマーク(Hatena::Bookmark)というブロガーにブックマークのボタンと登録件数を表示し書き手にもメリットを与える様な、そしてブックマークされた記事毎にブックマーク者の一言コメントやリスト情報等を掲載した専用のまとめページが作成される手の込んだSBM(ソーシャル・ブックマーク)サービスを提供、更に他のBSPのブロガーに対してもブックマークボタンと登録件数表示機能を開放し(当然会員を増やしつつ)、ユーザにとってデメリットでしかなかった業者同士の障壁、垣根を壊しディファクト・スタンダードを築いた。
 しかもはてなのブログであるはてなダイアリー(Hatena::Dialy)のキーワード・リンク等の内部リンクの強化や、ウェブ拍手の様な星の数で簡単に記事評価出来る機能だけでなく、更には其の★一つ一つが評価した人物のページへリンクし内部リンクの密度を上げるはてなスター(Hatena::Star)といったサービスもはてなブックマーク同様に他業者ブロガーにも開放しワンクリックでトラックバックを実現する様な外部からの相互リンク作用を齎した。
 只こうした行為、特に人力検索はてな(Hatena::Questiom)の不用意に量産される出来損ないの自動生成まとめページが、他の検索エンジン利用者からスパム扱いされ不評だったりするわけだが、はてなからしてみれば反感を買うデメリットより利用者が増えるメリットの方が多いと見ているのか其れ等の姿勢に変化は無い。
 更にはてなの優れている点は、トップページの巧みな生かし方に有る。
 ライブドアなんかはヤフー(Yahoo!JAPAN)そっくりのポータルサイトにしながら、メインコンテンツにブログを核としておいて来たのでユーザが同じBSP内の他者のブログを訪れ易い様に巧く導いていた。
 しかしはてなは其の上を行く。
 何故ならはてなダイアリーにログインして移動する先のユーザーページがブックマーク数ランキングページだからだ。
 つまり其処が玄関であり必ず此処を見て通らなければならない仕様になっており、赤字でブックマーク件数が表示されるリストがあると否でも目が行ってしまうし、単なるリストで表示も軽いのでストレスも感じない。正に2ちゃんねるのスレッドリストやスーパーのチラシを見る感覚。
 従って書くより先ず読む側の視点や立場に立たされ、書くつもりの人間に今何が話題にされているかという全体の把握と見識が求められ執筆能力の向上が迫られるわけだ。
 だからはてなのコンテンツは平凡な日記より癖の有る釣りとも思える極論めいた内容も多く、2ちゃんねる化し内部アクセスが非常に活発である。

 其れにしてもはてなは、どのサービスに於いても一番乗りと言うわけでもないのに、殆ど時差を感じぬ侭リリースされ怒濤の追い上げであっという間に業界シェアを確保してしまうホントに恐ろしい存在だ。
Seesaaタグ
Posted by RobotBoy at 03:38 | 静岡 曇り | Comment(1) | TrackBack(0) | 雑学/雑感
この記事へのコメント
そういう技術的脅威があるにもかかわらず、はてなの利用者がそれほど多くなっていないのは、有名ですね。
http://d.hatena.ne.jp/yomoyomo/20080430/netratings
いわゆる「宣伝」が少ないのと、利用者層と技術が適切にマッチしてないという感じです。他のサイトが既存の知名度やマーケティングで頑張っているというのもあるでしょうが。
Posted by ゆきち at 2008/10/05 17:55
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