パワー・ウエイト・レシオ
(Power-to-Weight Ratio=馬力重量比)
馬力重量比[Kg/PS]=重量[Kg]÷馬力[PS]
即ち1馬力当たりどれぐらいの重さが乗っかっているか。
従って其の数値が小さい程、加速性能が凄まじくなる。
呉々も「1馬力でどれぐらいの重い物を動かせるか?」なんていう誤解をしないように。
1馬力で動かせる重量が変化したら、馬力自体の存在理由が無くなっちゃうからw
其の誤解から生まれる実際に知りたい事は、きっと「ウェイト・パワー・レシオ」だと思う。
逆に馬力[PS]を重量[Kg]で割ってやれば、1Kg当たりどれぐらいの馬力が掛かるかが算出出来る。
当然数値が大きくなれば、加速性能は上がる。
だが、数値が小数点以下で細かくなるし使われてはいない。
こうした誤解から、スペック上、数値が大きい方が有利であると捉えがちだが、飽く迄馬力当たりに掛かる「重さ」を示しているとしっかりイメージしていれば、重い方が有利なんていう価値観は金塊でもない限り滅多に無いので分かり易いと思う。
もう一つ、パワー・ウエイト・レシオについて注意しておきたいのは、飽く迄加速性能を示す為の一指標であって、加速度[m/s^2]ではないという事だ。
更に言えば、スタート・ダッシュといった発進加速性能でもない。
寧ろ此れはトルク・ウェイト・レシオと言うべきだが、例えば、F1と人間のスタート・ダッシュでは、パワー・ウエイト・レシオが1[Kg/PS]前後のF1マシンよりも、66[Kg/PS]前後の人間の方が上回る。
従ってどんなにパワー・ウエイト・レシオが低くても、特に停止状態からの加速は、其の余裕有る馬力を確実に送り出せるかどうかとは全く別問題なのである。
要は車体重量とエンジン最高出力の計算だけで加速性能を表したに過ぎず、加速性能に大きく関わるエンジン回転数やギヤ比、足腰周りといった走行状態を無視している。
無視されているのは、不確定要素が大きく簡単に数値化出来ないからだろう。
其の大きな要素がタイヤと路面とのトラクション(粘着摩擦)の変化であり、其処に大きく影響を及ぼしているのが気候である。
だから0-400mや0-100Km/hといった、実走データの計測が必要となり、其の方が加速性能を評価し易い。



